さぐりがき

据置ゲーの情熱を取り戻したい男のブログ

『FGO 非霊長生存圏 ツングースカ・サンクチュアリ』ネタバレ感想

f:id:sinodakei:20211223014150p:plain あけおめです。とりあえず読み終わりました。今回レイド終了してから読んだのでほぼ一気読みに近い形です。だって初回のレイドが2時間かそこらで終わったせいで元から無かったやる気がさらに無くなっちゃって。

当ブログでは基本メインストーリーの感想だけ書くと決めてますがメインインタールード入り確実な本イベなら書いても構わないでしょう。

コヤンスカヤ討伐

f:id:sinodakei:20211230110455p:plain で、さんざん引っ張ったコヤンスカヤの正体が概念というのはイマイチでしたね。フワ〜っとしてる、凄えフワ〜っとしてる。マテリアルのビーストの項読むとアリっちゃアリかもなとは思えるんですが、素直に妲己で良かったんじゃねと考え始めたらそうだよ妲己でよかったよと考えを改める感じ。このあと地球国家元首U-オルガマリーが控えていることからも想像できる通り元よりそういう宇宙絡みの設定だったんでしょうけど、それならそれで分かりやすい伏線なりでプレイヤーに心構えを持たせる準備が欲しかった。人間も地球の一種族なんだから結局愛してるんでしょってオチは読みやすいし王道で良かったですけどね。

他には f:id:sinodakei:20211230095159p:plain 渾身の仙術かーらーの! f:id:sinodakei:20211230095256p:plain 「あら☆」 f:id:sinodakei:20211230093314p:plain いや効かないんかーーい!!!

って盛大にツッコむあたりは良かったんですけど

f:id:sinodakei:20211230093611p:plain f:id:sinodakei:20211230093503p:plain そのあとラストの決めのシーンまで余裕の態度を崩さなかったせいかギャグとシリアスのメリハリが薄かったのは微妙だったかなと。糸目おかっぱ美丈夫というめちゃくちゃ胡散臭くて裏切りを期待させる第一印象だっただけに却って一から十まで善人だったのがどこか拍子抜けというか。

加えて戦闘でビースト斃した後の解決策がモゴモゴ長ったらしく説明臭くて勢いが尻窄んだのが残念。俺個人の好みとしてウイニングランは短い方が良い派なので。元から説明がつかないものを説明されても全然ピンと来ませんよ。これまで何度もセイバーウォーズやらボイジャーやら異星の神やらギャグシリアス問わず宇宙を舞台にしてますが今回の宇宙要素はポッと出感強めだったのもいささか飲み込みづらかった。最初から宇宙を舞台にしてりゃスルッと咀嚼しやすいんですけど。なんかフォーリナーやら隕石が地球に飛来するって話ならほーんて素直に受け入れられますけど、何光年も先の惑星目指すってなるとん?って感じしませんか?まあ前澤友作だって宇宙行ってるしなって思い直すことで飲み込めましたが。 f:id:sinodakei:20211230102926p:plain もちろん太公望本人のキャラとしては嫌悪感もなく普通に好きなレベルです。本来グランドキャスターだからこれくらい一人でバリバリ活躍しても何ら不思議はないでしょうし。ただやはり小ボケと一人ノリツッコミめいたギャグの大半が微妙だったのはアレでした。ちなみに最終再臨絵の濡れ透け尻がえっちすぎて一応20連だけ回したけど出なかったよ、かなしみ。

f:id:sinodakei:20211230121345p:plain 他にはハベにゃんは知らんうちにブラックバレルのオプションパーツになってたし、

f:id:sinodakei:20211230114035p:plain f:id:sinodakei:20211230114027p:plain ここのコヤンスカヤの台詞は「早さが足りない!」で有名なクーガーを思い出しましたし、

f:id:sinodakei:20211230121327p:plain 前回アヴァロンルフェで散々擦ったんだからうまぴょいネタ持って来なくてもええねん。愛馬って台詞聞いただけでウマ娘思い出すとか頭サイゲかよってなじられそうですが、前回あれだけ被せたんだから連想してしまうのは仕方なき事。

f:id:sinodakei:20211230180926p:plain まあ今回はそんな感想でありました。忙しい年末のレイドで尺を短くせざるを得ないとはいえ、5節あたりまで続いたコヤンスカヤの固有結界の説明をもう少し削ってキャラの心情を膨らませた方が好みだったかな。描写が少ないせいでニキチッチが育ての親だと分かるラストシーンも感慨薄めです。

f:id:sinodakei:20220103220112p:plain f:id:sinodakei:20220103220119p:plain そういえばビーストと対峙する場面はオリュンポスでディオスクロイ相手に急にイキったシーンを思い出しました。これまで掴み所の薄かった部分を急に明文化されて唐突感があったので、事前にもう一段くらい段階踏むエピソードが欲しかったですね。なんかこの発言やけに決め台詞っぽくて若干浮いてません?

みんな読んでるの?

加えて。

他に一番気になった部分があって。

f:id:sinodakei:20211230124943p:plain コレだよサブタイトル。

俺この元ネタであるティプトリー読んでないから全然分からないんですよ。さすがにタイトルくらいは聞いたことありますけど何故どのサブタイトルも名作SFに寄せたのか、本編の熱量の低さと併せて凄い消化不良で読後感の悪さに繋がってしまっている。

小説の中身を知らないから『もしかしてティプトリー事前に読んでたらもっと楽しめたのでは?』とか『シナリオの流れそのものが小説の中身をなぞらえていたのでは?』とか色々考えちゃって。ともすれば『今回のシナリオを楽しめなかったのはお前が無知なせいだ』と言われてるような気にすらなる。さすがに最後のは被害妄想に近いでしょうが。まあFGOのパロディやオマージュは今に始まった訳じゃなくこれまでも分からないこと多々ありましたし『安易に名作SFのタイトルもじっただけでは?』という気もしますが読んでない以上判断つかないのが厄介です。

つまるところこういうタイトル付けるとオマージュ元未読のプレイヤーに疑念が湧く、という想像力に欠けてたのが一番の残念ポイントかな。一部ならまだしも全編に渡ってタイトル寄せてくると流石に関連性を疑わざるを得ませんし。今回中身と外見で二重に楽しみづらい感はありました。

まとめ

f:id:sinodakei:20220101022932p:plain 昨日大晦日に更新されたエピローグ読みましたけどこれって月姫読まなきゃいけない系ですか〜〜?!ついでに今日フルボイス移植が発表されたまほよも読まなきゃいけない系ですか〜〜〜〜〜。?!!?どちらも未履修の身としてはFGOの氷山の一角すら分かんね〜のにいよいよ頭がパンクしそうです。とはいえ義務感で読むほどつまらないものもないので無理せず気が向いたら触ってみましょーか。

てか劇中ではまだ2017年なんですよね。なんかふと思ったんですけどFGO劇中は全て剪定事象でプレイヤーの現実世界こそ編纂事象だった、そこで既に未来があると確定してるプレイヤーの力を借りてハッピーエンドみたいなメタ的な展開とかあるんすかね?ソシャゲ=剪定事象と考えれば腑に落ちる部分はありますし。でも言い出しとしてなんだけど(無いとは思うけど)異星の神=プレイヤーみたいな真似とかは安っぽいしやめてほしいかなー。 f:id:sinodakei:20211223030155p:plain f:id:sinodakei:20211223030214p:plain 今回てっきり6.5章のつもりで読みましたがまだ白点残ってるので違ったみたいですね、いつ開催されるんでしょうか。第7異聞帯攻略ではオープニングで語られた鯖の大量投入で一気呵成にぶっ叩く作戦が見れるのかも気になるところ。でも今回テストケース失敗した訳ですし見られないかもしれません。ともあれ伏線名指しするレベルのめちゃくちゃ丁寧な振り返りが欲しいのは相変わらずです。二部終章ともなれば勢いで泣く自信はあるんですが深く理解できるなら理解したいですし。

最後になりましたがディライトワークスのFGO開発運営がそっくりアニプレックス傘下の新会社になることが発表されましたね。その名もラセングル。その影響かは知りませんが待望の天井が実装されました!素直にイエ〜〜イと祝福したいところですが他のソシャゲは普通にやってることなので今更喜ぶ気にも誉める気にもなりません。しかも329回連続で出なかったら330連目に確定&ピックアップごとに一度切りという普通の天井とは違う形なのでだいぶ使いづらそうな感じ。まあ天井ついただけマシですしこれまで散々『サーヴァントとの縁を大切にしてほしい』と言ってたトンチキさについては水に流すとしましょうか。元カプコン小野義徳氏が社長に就任してからガンガン改修してるのはありがたいんですけど正直改善が3年遅いのは否めないし期間限定鯖が多すぎる・復刻時期が不明・経験値スタック非搭載は未だ問題なのでこの調子で続けてほしいもんです。早くスキルはタップ高速化じゃなくて常時高速化してほしい。

f:id:sinodakei:20220101110457p:plain 以上、読んで頂きありがとうございました。