さぐりがき

据置ゲーの情熱を取り戻したい男のブログ

FGO2部6.5章 死想顕現界域トラオム 感想

ようやく読んだぜ!

いやホントようやく読んだよ。実はちゃんと6月頭の配信日から読み始めたんですけどね。しかし悲しいかな12節読み終わったあたり、描写的にはヴラド公が戦争の訓練したあたりまででなんだかフ〜っと読む気無くなってそこから結局2ヶ月以上放置してました。こういうのって一度放置すると復帰するのにすげー体力使うのなんでだろねコレ。決してワンピース一気読みとか雀魂やってた訳じゃないですよハハハ。ちなみにワンピのキャラではサンジ・シーザー・バルトロメオが好き。

という訳で気付けば8月夏イベ始まっちゃったんで流石に重い腰あげて読みました。ところどころ忘れてたんで色々スクショ見返して思い出しながら。2ヶ月前に読んだ12節までの感想先に書いて、それから最後まで読んで書いたのでよしなに。いつも通り※ネタバレ注意です。

12節まで

今回の舞台はサーヴァント三国志!3つの勢力に分かれて殺すために殺し合う物語でした。こういう初めからどの勢力があって何をすべきか分かりやすいのはありがたいっすね。

若・新・茶!

序盤一番のビックリポイントここじゃない!?まさか出ると思わんかったわ〜〜〜。個人的に初めて手に入れた星5アーチャーが新茶なのでそこそこ思い入れあるんですよ、宝具単騎だし実装当初は悪特性付与も無くて性能的には使いづらかったのに長いことスタメンでした。宝具の口上は真名判明前のが好き。まぁ親しみやすいアラフィフと比べると若新茶はクールで割と別人って感じですけどね。目が黒一色で何考えてるか分かんない系の目つき好き。略称とはいえ新茶に若って付けるの意味分からんくない?

ほんで今回カドックがついにというか、満を持して同行してくれました。序盤の描写見て思ったのは「お前ホントに魔術師だったんだ!」ってこと。ごめん正直みくびってた。これまで猫背でナヨっとした立ち絵を見続けてきたせいですっかりアナの尻に敷かれるだけのポンコツヘタレとばかり思ってましたが、正面からの新規立ち絵で随分凛々しくなったし冷静な状況判断できるしカルデアポンコツマスターにはできない気配遮断も出来るしハイスペック。ほんとなんでお前が人理救わなかったんだって疑問に思うレベルでしたね。これだけ優秀なのにきのこ直々に運命力が足りないの一言で一蹴されてしまうの、さすがにかわいそう。

あとカルデアのサーヴァントは主人公からの魔力供給はそこまで重要じゃないって言われたのも中々に衝撃的でした。まぁこれまでも電力供給でまかなってるよと言われてたので事実としては分かってましたが今ここに来てそんな強い語気で改めて否定しなくてもよくないというか男子の夢を壊さないでくれというか。運営7年目にしてここまでハッキリ言うか〜〜って感じで梯子外されたようなちゃぶ台ひっくり返されたような気分です。2枚目の画像なんてホームズが裏切り者がどうか思案する重要なシーンなのに全然頭に入って来なかったぜ。何はともあれfateといえば魔力供給ってのはある種の共通認識だと思ってたのでここまで強く否定するのがだいぶ意外でした。

とはいえ公式が言ってるだけなのでみんな裏で主人公と魔力供給してると思うよ。多分。

他には徐福ちゃんがかわいかったくらいですかね。メカクレ三白眼のビジュアルはもちろんのこと、ブーブー文句垂れる姿が程よい陰気臭さを感じて可愛い。これだけ面と向かって不平不満ぶつけてくるってことは裏返せばそれだけ信用してくれてる証ですし信頼されてる感ありました。

で、ここからはイマイチだったところをば。

主人公が捕まって牢屋で敵と仲良く談笑するシーンはイマイチだったかな。個人的にこういう敵味方の区別に無頓着なのってどうにもそんなことあらへんやろってツッコミが先立つというか緊張感が無さすぎてビリーバビリディが薄くなってしまったかな、と。元々そういうキャラとして描かれてるなら普通にアリですけどプレイヤーの目線を通す役割としてはそぐわない感じ。ダイジェストで仲良くなるのも受け止めづらさに拍車かけてた。まあここはスクショ見返してるうちに思い出したレベルなのでイマイチ度でいえば星ひとつって感じです。

で、サロメの去り際のシーンが個人的には一番イマイチでしたね。イマイチ度でいえば星3つ。サロメが主人公をヨカナーンと同一視するものの、主人公が英霊ではありえない命乞いをしたことで我にかえり庇って死ぬ展開だった訳ですがさすがに持ち上げすぎじゃない?ただの命乞いをそこまで持ち上げるんかってくらい持ち上げすぎてスンッってなっちゃったじゃん。まあ普段からおよそ人間らしくない主人公が人間らしい行動に出たって意味じゃ見所あるシーンですけど、どんな行動に出るかサロメ視点で期待を煽ってからの描写としてはシンプルに肩透かしでした。サロメ視点で心情まで描かれるので実際にはそんなことないんですが見方によっちゃ幻滅されたように見えるのがパッとしない。一枚絵と雰囲気で誤魔化されてる感強かったです。

まあ単純に牢屋にぶち込まれてサロメと出会ってから死ぬまで尺が短すぎるのが感情移入出来なかったら原因でしょうけどね。バーサーカーとはいえ料理下手設定も一途さの演出としては安直で飽き飽き。

12節以降

と、ここまでが2ヶ月前に読んだ部分の感想でした。ここから最後まで一気読みした訳ですよ。色々言いたいことはありますが結論から言えば最後にドデカいのが待ってましたな!う〜〜〜ーー〜んどこから手をつけましょうかね、とりあえず順を追って書きますか。

やっぱり盛り上がったのはドンキホーテとコンスタンティノスの決闘ですかね。妄想に取り憑かれ戦うことを避け続けてきた老兵が隙の無い皇帝に見せた只一度の蛮勇。それまでよわよわネガティブお爺ちゃんの内面描写が強かったんでグッときました。まあわざわざ戦闘画面と大差ないムービー見せなくてもいいとは思いますが。なんかfgoのムービーって解像度低くて見辛くない?

ドンキホーテが実はオリュンポスからの流れ者で記憶を引き継いだまま異聞帯を渡ってきたってのも普通の鯖なのに今までに無い斬新な設定でしたね。この記憶引き継ぎ設定はのちのち他の鯖でも応用されそうな予感がするけどどうなんでしょ。

そんなピンチにシャルルマーニュが駆けつけるのも王道で良き。とはいえカール大帝の代理としてやってきて俺は間違いなくカール大帝と言われても正直何言ってんだが分からんしもう少し詳しい説明は欲しかったね。まあ現実と伝説で霊基が違う概念的な話だしこれ以上説明しようが無いだろうけど、linkやってないしこれだけじゃ分からんて。とりあえず別側面って言っとけば伝わるでしょ的な適当さは感じた。

ヨハンナとコンスタンティノスの関係は良かったですね。まず復権界域そのものが一人の男のエゴによって作られていたと最後に明らかになる種明かしじみた見せ方そのものが個人的に好き。なんかこういう壮大な計画の根っこが凄い人間臭い理由だったと自嘲気味に吐露するの格好良くないすか!?加えて本来存在しないはずの世界だからこそ手に入れられた愛ってのもロマンチックで良い。コンスタンティノスが他の誰でもない自分に向けて仰々しく宣言する芝居がかった勝ち名乗りも一周回って好き。これくらいクサくて堂々としてるほうがいいよね。

……とまあ最後の描写は良かったは良かったんですけども、いかんせん王道復讐界域と比べると復権界域はそれまでの描写そのものが少ないので刺さり具合としてはアッサリ目。全体的にそれまでの積み重ねが足りなかったというか凄く良いジャンプをしたけど助走が足りなかったのでそこまで飛距離出ませんでした、みたいな惜しさを感じました。ヨハンナも淑女が見せる茶目っ気のギャップで可愛かったんですけど、あざといと言われたら否定できないもんね。舌ペロって出してアッカンベーやるのはマジで諸刃の剣だから次やる時は気をつけてほしい。別れ際のバカは一昔前のトレンディドラマみあります。

で、そのあと19節の復讐界域に進軍する時限連戦はめんどくさかったっすねー。戦場の規模感を演出したかったのでしょうが引いたばっかの水着伊吹でシステムるだけだったんでめんどいだけ、単純に勢いに水差してました。超ド級ビーム連発をいなし続けるジークフリートの渾身の見せ場でもあったんですけどぶっちゃけそこまで強く見えないのが悲しいというかどれほど強くてもオルレアンのすまないさんのイメージが付きまとっちゃってサイドブレーキがかかった演出に見えました。

源為朝のビジュアルはこういう鎧系のビジュアルのなかで一番カッコイイんじゃないか!?と思うくらいには好き。やっぱり黒だよ黒。

アストルフォとローランの奇跡2連発は萎えたなー。奇跡って言葉を連発するとすんごい安っぽくなるのでせめて片方は別の単語に言い換えてほしかった。めったに起きない奇跡を引き起こせるのが英霊だと言えばそれまででしょうが、敵の為朝まで奇跡って言っちゃうのは流石に被せすぎかな。もーちょいボキャブラリーが欲しかったっすねー。

そして敵の親玉クリームヒルトを倒してみたら色ボケ漫才始まったのは笑いました。不器用同士で似たもの夫婦、気付いたら惚気合って乳繰り合ってんだもんハイハイお幸せにな!ビジュアルもそこはかとなく対に見えるのは気のせいですかね。シグルドブリュンヒルデ夫婦も見てるこっちが赤くなりそうなイチャつきぶりだったんでこっちも熱々だろうなと思ったら案の定だよ!

ラスト

で、ここからは物語の核心ですよ。まずはホームズの裏切りについて。

ホームズ、お前死ぬんか!?

まず最初に俺はロマニ(偽)のカルデアには信用ならない者がいる」という台詞をすっかり裏切り者がいるという意味で受け取ってまして。裏切りといえば物語の華、いつ誰がどんな手段で裏切るのか今か今かと待ち望んでたんですよ!主人公がピンチで救いを求めて必死に伸ばした手を華麗に振り払うもよし、力一杯踏み潰すもよし、ひたすら無関心で一瞥もくれないのもよし。そんな裏切りがめちゃくちゃ重要なここぞという場面で見られるもんだと思ってたんですよ。

ところが。

『寝返った結果味方してくれてた。』

そぉい!なんか思てたんと違ーーう!そりゃまあロマニ(偽)の発言も嘘ついてないしホームズが言うように裏切りといえば裏切りだけどそっちかよ。まあ俺自身物語が想像と違ったくらいで憤慨するはずもなく、感想としてこれはこれでアリって感じですが、まさかこう来るとは思いませんでしたね。ホームズで一番印象に残ってるのはやっぱり二部二章のシグルド戦かな、あの身を呈したバリツは格好良かった。とはいえ随分付き合い長いはずなのにそこまで悲しくも寂しくもないのは彼が秘密主義者で親しさに一線を感じていたからかもね。イイヤツだったとはいえ現に最近まで疑ってたわけだし。何はともあれホームズの志、しっかり受け継いでいきましょう。乱れ髪ホームズセクシーで好き。

さすがに実は生きてましたとかはしないと思う。原作リスペクトで生きてましたやられてもイマイチというか。まあ裏切り者が1人とは言ってないのであの丸メガネスタッフとか主人公が裏切る可能性も十分ありますけどね。

あとこれ余談ですけど「カルデアに取り入るため本来冷酷無比な自分自身すら欺いた」という説明文はネット上で原作ホームズファンに性格が違うとかツッコまれたから急遽付け足した言い訳めいた感じに見えてそれが勿体なかったっすね。だってサーヴァントのナポレオンが屈強な大男であるようにサーヴァントって人々の偶像が多分に反映された存在でもある訳で、その設定があるから何も書かずとも多少強引でも押し通せたと思うんですよ。その設定を踏まえれば何も書かなくても個人的に勝手に納得したと思うんですけど、死に際にいきなりポロっと説明付け足されても違和感の印象が強くて。わざわざ原作のホームズと性格違うのは意味があったんですよって死に際に言わなくてもよくない?そもそも今更これまでの私は幻想だったって言われても俺にとってはその幻想こそ真実だったんですよねぇ〜〜〜。

よしよし教授に想いを馳せるホームズ可愛かったし若新茶のセーター似合い過ぎてた。多分これホームズがプレゼントしたやつだと思う。

で。最後のアレだよアレ。

まさかの宇宙人オチ!?

まさかの宇宙人オチ!?

まさかの宇宙人オチ!?

思わず同じ画像3回貼っちゃったよ!!!ついでにもう一回叫ぶよ、まさかの宇宙人オチ!?

いや〜〜〜〜〜ーー〜ー、、、なんというか予想してたけど予想してなかった不思議な気持ちですね。だってFGOって宇宙要素マシマシだしエリア51だし地球白紙化の独白で宇宙人が飛来したのは分かってたし「宇宙人出るかもしれないし出ないかもしれないな」くらいの心構えは常に持ってたんですよ。それが満を持して(おそらく宇宙人が)今回出た、という。いやはや宇宙人については第三者視点で語られる程度かなと思ってたのでまさか登場して自分で目にするとは思いませんでした。

と、いうわけで考察を色々読んだ上で昔の話を読み返したりした訳ですよ。

えー!今回レイシフトしたトラオムは実は100年後の地球をシミュレートするカルデアス内部で血管人間はオルガマリーかデイビットかブルーブックかも知れなくて樹の根もといトラオムのマスターは空想樹に殺された人達かもしれないんだってーー!!

よく皆この謎抱えながら周年とか水着鯖で盛り上がってたね!?胆力凄いわ。ナニコレ。ナニコノセッテイ。そもそも初見のインパクトありすぎて血管人間が宇宙人とばかり思ってたし樹の根型の宇宙人とかすっかり忘れてたわ!!まあ考察なのでどこまで合ってるかは分かりませんが。いい加減設定の理解を放棄してギブアップした俺としては読むだけでお腹一杯だよ。となると気になるのはカルデアス内のカルデアですけどもう1人の主人公とか居るんでしょーかね?プレイヤーのほうが偽物で本物と対決とかしてほしい。

気になったんでオルガマリーの死に様100年ぶりに読み返したけど確かに肉体爆発したあと残留思念がカルデアスに吸い込まれてら。デスゲームものの最初の犠牲者的立ち位置で未だ何の思い入れも無いオルガマリーだけど内臓グズグズに引っ掻き回されてたんだとしたら流石にちょっと同情しちゃう。早くなんらかの理由つけてUマリーとは別に再登場してほしいなー。

まとめ

今回の感想としては「戦争という大規模戦闘描写と王道復権復讐の三勢力とお馴染みのギャグ、扱った要素が多すぎて沸騰するほどの熱量は無かった」って感じですかね。別にどれも中途半端ってほどじゃなく普通に面白かったと呼べる出来だったとは思うんですが、半年に一度の更新だしどうしても120点を期待してしまう身からすれば相対的に低く感じてしまったし6章の後ならしょうがないよな、って感想です。もう少し戦闘描写を削ってキャラを軸に描いてくれた方が満足感高かったかな。トラオム全体の物語があれだけ戦争の悲喜こもごもがあったはずなのに終わってみれば『あれほど大勢のサーヴァントを従えるマスターは何者なのか』という問題提起でしかなかった感覚に陥ってしまうのは締め方が悪い気がしなくもない。物語が前座で設定がメインディッシュだったような感覚。もちろん物語がメインディッシュの方がありがたいですけど。

確かに設定とか考察とか読んでほへーってなるのもそれはそれで面白いんですけど、やっぱりFGOってボーイミーツガールとかサーヴァントの生き様とかが花であり実で直情的な熱さを感じるので出来ればそっちを優先して描いてもらいたいなぁと思う次第です。

夏イベ

つーわけで勢いあまって夏イベも読んじゃったよ!

まず一年巡前ってなに!??神様特有の呼び方なのか地球漂白して時間停止した便宜的呼び方なのか、はたまたイベント時空はカルデアス内部でもうひとつのカルデアだったりするのか色々考えちゃいますわ。こういう中途半端な造語だと単なる誤字かなんかだと勘違いしちゃうので、どうせやるならもっとキメキメの単語にしてほしいですわね。

お話としてはイベントクリア型で進行するいつものfgoギャグって感じでした。道満の最初のに気付いた時笑ったくらいで2回目以降のソは滑ってたし。とはいえ個人的にイベストしっかり読んだのってツングースカを除けば去年の夏イベ以来だったりするので、だいぶこのノリ懐かしかったっすね。いやー最近配布鯖回収こそするもののスキップばかりで評判良かったメガネとか悪かったバニヤンとか読んでないんすよねえ。個人的には時限解放型がキツくなってきたので初日から全解放してほしいというか、そもそも周回しないでも最後まで物語読めるとありがたいのでそこんとこ改修ヨロシクお願いします運営さん。

一応ここらへんの鯖は縁があって伊吹宝具2以外は宝具1ですけど引きました。アルク20連で来たから調子乗って宝具上げ狙って150連爆死したのは痛かった!!水着前で深追いする訳にいかなかったのに完全な無駄骨だよ!やっぱり最低保証天井は悪い文明だな!!!

そうそう今回水着武蔵が水着伊吹登場で下位互換になったって話題になってましたね。それ聞いたとき個人的には「ようやく解放されて良かったなぁ」くらいに思ったんですけども。だって3年働き通したらもういいじゃん少し休めよこっちも宝具演出見飽きたよって感じで。現状変則周回当たり前でシステム最効率の時代でもないですし。とはいえシナリオで消えたうえに性能すらイマイチだとどんどん影が薄くなるわけで、この先メインシナリオで待望の復活してもフーンてイマイチ盛り上がらない流れになりそうで心配です。運営さんもデータロストさせた上に性能まで差をつけて「水着武蔵、お前もうストームボーダー降りろ」なんて言ってないで早く復活させて強化してあげてほしいですね。

とりあえず今回はこの辺で。以上、読んで頂きありがとうございました。

水着なぎこさん今回のイベントでバランス感覚よくて良かったんだけど、見てるうちに段々フワちゃんに見える呪いにかかったことを報告しておきます。みんな呪いかかれ。